接客していると、いろんな人に会うけれど、
“態度だけ異常にデカい中年男性” に当たると本当に疲れる。
サービスカウンターで対応していたとき、最後に来たお客さんが過去最悪レベルだった。
ふらっとカウンターへ来たと思ったら、腕組みでこちらを見下ろしながら
「んっ」
…いや、何その顎ジェスチャー?
聞こえないふりをされても困るので「ご用件は?」と尋ねると、
「タバコ」
とだけ吐き捨てて黙る。
いや、だから銘柄は?軽い?重い?
必要最低限の情報すら出てこない。
仕方なく詳しく聞こうとした瞬間、
タバコの空箱を“投げつけて”きた。
その時点でかなりイラッときたけれど、マスクのおかげで表情だけは死守。
銘柄を確認して商品を出し、会計を終えたら帰るだけ……と思ったら。
私の手ごとタバコを 握ってきた。
「言っとくけど俺、常連客だから」
「これで俺のタバコ覚えたよね?」
「次は頑張ってね」
ほんの数秒だったのに、鳥肌がブワッと立った。
無駄に自信があって、妙な優越感を見せつけてくる感じ。
クレーマーの方がまだ話が通じるレベル。
もちろん、世の中の“オジサン全員”がこうじゃないのはわかってる。
だけど、こういうタイプに当たった瞬間、
「なんで店員はあなたの下僕じゃないといけないの?」
と心底思う。
それにしても、「覚えたよね?」って何なんだろう。
店員はあなた専属の秘書じゃない。
接客業って、客との距離感がほんとに大事だなと改めて感じた出来事だった。
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