10日朝、長崎市の住宅街を悲鳴が突き破った。
「1歳の娘を乗せたと思っていた」母親の運転する車が、自宅駐車場を出た瞬間、道路にいた娘をはねた。意識不明で病院へ搬送されたが、頭部の多発外傷で帰らぬ命となった。
母親は当時、他の2人の子どもを車に乗せており、「3人とも乗せたと勘違いしていた」と語る。忙しい朝、慌ただしい送迎。だが、その一瞬の思い込みが命を奪った。
事故現場は自宅前。車を右折で道路に出すときに起きたとされる。
「たとえ前方でも死角はある」。JAFが公開するシミュレーション動画は、車のボディがいかに子どもの姿を隠すかを生々しく示す。透明化して初めて、小さな子どもが2人も死角にいたのが見えるという。
身長の低い幼児はドライバーから見えにくく、たった数秒の油断で取り返しのつかない事態になる。
「チャイルドシートに座らせていたのか」「出発前に人数を数えたのか」。
母親を責める声は少なくない。3人の子を抱え、毎朝の戦場のような忙しさの中でも、本来は確認を怠れない場面だった。
「乗せたつもり」が許されないのは、運転手である親にしか子どもの命を守れないからだ。
小さな命を失った母の悲しみは想像を絶するが、それでもなお私たちは問わなければならない。
死角の恐ろしさを知ること、確認を徹底すること。
その重みを忘れたとき、同じ悲劇はどこででも起こる。
ユーザーレビュー :
1.この母親は1歳の子供をチャイルドシートに座らせ、ベルトをしっかり掛けてから運転するという基本的なことをやっていたのだろうか。7歳、4歳、1歳の子がいる私からすると乗っていると思った、という発言は到底考えられないのだが。 毎回子供のシートベルトの確認を行い、出発前に3人の子供が居ることを確認して初めて車を動かす。これは常識的な事ではないのか。
2.お子さんを亡くしたお母さんには申し訳ないけど、乗せたと思ったという状況がわからない。3人のお世話で目まぐるしく大変な生活ではあったかもしれないけど、3人ともチャイルドシートには乗せなかったのでしょうか? たまに大きなミニバンの車の中を子供たちがピョンピョン跳ねながら運転をしている車をみます。そういう状況だったのでしょうか?チャイルドシートのいらなくなった子供でも普通のシートベルトをしなくてはいけないんです。運転手が親がルールを守らなくて誰が子供の命を守れるのでしょうか
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