8日、パキスタンのラワルピンディで、16歳の少女が父親に射殺された。
理由は「TikTokアカウントを削除しなかったから」。
警察が公表した報告書には、父親の冷酷な供述が残る。
「家の名誉を守るために殺した」
家族は当初「自殺だ」と偽ろうとしたが、調査で事実が明らかになった。
パキスタンでは女性が公共の場やネット上で自由に振る舞うことが、家族の体面を汚すとされる。
だが、SNSは多くの女性にとって数少ない自己表現と収入の手段だ。
先月も17歳のインフルエンサー、サナ・ユサフさんが交際を拒んだ男性に殺害される事件が起きたばかり。
フォロワー100万人を超えた彼女の動画は、伝統的な価値観からすれば“逸脱”に映ったのかもしれない。
「イスラム教が多数派」と一括りにされるが、家族による処刑は本来教義に反している。
名誉の名を借りた暴力は、宗教よりも根深い慣習に由来する。
昨年だけで600人以上の女性が「家族の名誉」のために命を奪われたという報告もある。
「娘は家長の所有物」「従わなければ罰を受ける」
そうした支配的な価値観が、ネットの普及で揺らいでいる現実がある。
ユーザーレビュー :
1.「イスラム教徒が多数を占めるパキスタンでは」とあるが、名誉殺人はヒンドゥー教が多数派を占めるインドでも起きており、宗教以前の地域的な風習と見る方が妥当ではないか。 イスラム教にも姦通などに死刑を含む罰が含まれてはいるが、そもそも家族による処刑は認められていないので名誉殺人はイスラム教の教義に反している。 結局は教育不足でしかない
2.パキスタンの伝統的な家庭では、娘は家長である父親の所有物であり、ひたすら従順であることを求められます。 彼女たちはいずれ結婚して他家へ嫁ぎますが、そこでも妻は夫の所有物となり、家事と子育てにのみ専念するよう強制されます。 ネットは彼女たちに自己表現の自由を与えますが、伝統的な価値観から外れる女性に対して、暴力を振るうことが容認される社会では、それは往々にして悲劇を生みます。 パキスタンでは昨年、明らかになっただけで600人の女性が名誉の名の元に殺されました。
3.
名誉とはなんだろうか。 神も含めて殺害など望んでいるはずも無い。 自分の言うことに従わなかったことに対して自分の名誉を守ったのであれば重大な過ち。
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