ある日、私の経営するコンビニの駐車場に、常連客の達也が無断駐車を繰り返すようになりました。達也は、「おれは客=神様だ」と豪語し、駄菓子一つを買うだけで長時間車を停めることが常態化していました。注意をしても全く効果がなく、私のストレスは日に日に増していきました。
このままでは埒が明かないと感じた私は、ついに強硬手段に出ることにしました。達也が駐車するたびにタイヤをロックし、張り紙で駐車料金を請求する旨を告げました。すると、達也は笑いながら「5万くらい払ったるわ」と軽く言い放ちました。
しかし、私は笑顔で答えました。「ありがとうございます。では、総額920万円の請求になります。」
達也は驚愕し、なぜそんな高額なのか問い詰めました。私は冷静に、彼がこれまで1年間無断駐車を繰り返してきた日数と土地代、営業妨害を含めた結果だと説明しました。弁護士にも相談した結果、920万円が妥当な金額だという結論に至ったのです。
達也は、「警察は民事不介入だから罰金を取るのは違法だ」と主張しましたが、私は損害賠償という形で請求していると説明しました。警察が介入できないからと言って、無断駐車が許されるわけではありません。私は達也に対し、示談交渉に応じない場合は裁判に持ち込むことを伝えました。
裁判を起こす決意を固めた私は、弁護士を通じて達也に正式な通知を送りました。達也は驚きと焦りを見せ、駐車場での行動を証拠として示す監視カメラの映像も提出しました。達也は「ただの駐車場1台分でそんな高額な請求はおかしい」と言い張りましたが、私は「一台でも店に大きな影響を与える」と反論しました。
最終的に裁判所での審議が行われ、私の主張が認められました。達也は920万円の損害賠償を支払うことになり、さらに悪質な行動に対する追加の賠償金も請求されました。達也は住んでいたマンションを去り、低所得者向けのアパートに引っ越し、損害賠償の支払いに追われる日々を送ることとなりました。
一方、私のコンビニは再び客足を取り戻し、順調な経営を続けています。この経験から学んだことは、無料のサービスには必ず意味があり、無断利用は大きな代償を伴うということです。
無料だからといって無断で利用し続けることは、自身の行動に責任を持たなければなりません。正当な対価を支払わずに利用し続けることで、後に大きな損害を被る可能性があることを忘れてはいけません。
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