佐伯美幸さん(仮名・40代)は、夫や子どもに対してモラハラ的言動をしていたことに、ある出来事をきっかけに気づいた。
結婚10年目、夫のスマホから「こないだ楽しかったよ」といった女性からのメッセージと裸の写真を発見。問い詰めると夫は、「家族を大切に思っているが、美幸が冷たいから他の女性に癒された」と謝罪。佐伯さんは子どもたちのために関係修復を決意する。
だが彼女自身も、子ども時代に両親の離婚、祖父母との厳しい暮らし、再婚相手との不和、経済的困窮といった複雑な家庭環境で「怒り」や「自己否定」を内に抱えて生きてきた。看護師としての安定を求め努力し、恋愛・妊娠・結婚を経て家庭に入ったが、やがてその歪みが家族への言葉の暴力として現れるようになっていく。
この記事は、表面だけでは見えない「加害者の背景」に光を当て、過ちに気づき向き合おうとする姿勢が、多くの読者に問いを投げかける内容となっている。
後編では、夫の「本気の浮気」と開き直りをきっかけに、佐伯さんの人生が大きく揺れ動いていく。
ユーザーレビュー :
1.思わずぜんぶ読んでしまいました。非常にいい記事でした。本当にいい家族ってなんだろうとか、時代の移り変わりとか、とにかくいろいろ強く感じました。機能不全家族で育った人間だと、この記事はかなりガツンとくるというか、胸にこたえる記事だと思います。 この記事、なにがいいたいの?と思う人は、それでいいんですよ。いま大人として普通に幸せに暮らしてる人なら、幸せな家庭で育ったってことだと思っていいです!
2. 子供の世話で手一杯なのに夫を大事にしないから不倫したとか言われると結婚というものにいい印象がなくなるのですが… こういう夫は大事にされても都合のいい方に流されるだけなので遅かれ早かれ不倫をしたのでは?
3. いい記事でした。機能不全家庭で育つと、境界例(ボーダー)や人格障害といった他人からは見えにくい問題を抱えてしまい、それに起因するエキセントリックな言動が結婚後の家庭を壊してしまうことは、よくあるそうです。
そして、そういう親の歪みが次世代をも歪めてしまう。この悪循環を佐伯さんは止められた。苦しんだが、とても良かった。
4.妻→夫や子供たちへのモラハラが話のメインなんだけどそのモラハラのエピソードが少ないし他の話が強烈すぎてなんでこのかたがこんなにしおらしくならなきゃいけないのかピンと来なかったのであまり共感できなかった。 不倫相手を本気だと言う夫なんか無理だし、そこで『わたしがそうさせてしまった』的な発想が出てくるのも好きじゃない。
5.頑張って最後まで読みました。 親娘揃って配偶者に恵まれなかったようですね。 母、継母は論外、旦那さんも不倫していい理由にはならないような言い訳ばかりで両成敗とは微妙(まぁ、された側がそう思ってるならそれでいいんだろうけど)。
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