「妊婦って障害者だっけ?」優先座席に座る妊婦にワザとらしく大学生が嫌味…すると予想しない人物の逆鱗に触れ大騒ぎに…
年末という事もあり、かなり混雑した電車内。
各駅に停車するたび流れ込むように人が出入りするおしくらまんじゅう状態でした。
最初は入り口ドア付近にいた私も、どんどん奥へと追いやられ、気付けば優先座席と電車連結部分の所に…
降車する駅はまだまだなので、気にせずそのまま電車に揺られていました。
すると、5~6人くらいの大学生風の男の子がワイワイと話しながら乗車してきて、ちょうど私の目の前に。
皆んな身長が高く、「最近の子は身長高いなー」なんて見上げながら感心。
しかし、このワイワイと少し騒がしい大学生数人がヒソヒソ声で何やら話し始めたのです。
当然盗み聞きをするつもりなど毛頭ないのですが、聞こえてきたこのヒソヒソ話しが何とも嫌味なヒソヒソ話。
その嫌味なヒソヒソ話の相手は、彼らの目の前優先座席に座る妊婦の女性へ向けられたものでした。
あからさまに聞こえる程の声量で、横目で優先座席に座るお腹の大きな妊婦さんに発している様子。
当然その妊婦さんにも彼らの言葉は丸聞こえ。
「スゲ腹デカっ!」「あれ妊婦?…いや違ったら食べ過ぎだろ?笑」「美人人妻やべーな!」
こんな嫌味とも失礼とも取れるものばかり。
そしてその中の1人が小笑いしながら最低な一言をボソっと。
てか妊婦って障害者扱いなの?優先席いいんだっけ?すると、この言葉に黙っていなかった人物が声を荒げます。
今ママの事言ったんでしょ!?謝ってよ!それはその妊婦さんのすぐ隣前に立っていた小学生高学年くらいの女の子。
一言もしゃべらずジッと乗車していたので私も全く気づきませんでしたが、どうやらこの女の子はその妊婦さんの娘さんだったのです。
「いいのよ、やめなさい。」
そう静止する母の手を振り払い、この大学生に強く詰め寄る女の子の威勢は凄まじかったです…
言いたい事あるなら堂々と言えば!?なんでそんなワザとらしく言うの。
女みたいね!このシール見えないの?妊婦さんは座ってもいいんだよ!これ、読めないの?
そう言って指差したのは、優先座席の窓に貼り付けてあるシール。
そこには確かに妊婦さんを含め優先座席を必要としている人や優先的に席を譲るべき人が示されていたのです。
この女の子の気迫とごもっともな言葉に大学生らしき数人はまったく反論出来ず苦笑い。
その内の1人が渋々女の子を宥めるように謝っていました。
お母さんは逆に申し訳無さそうにして恥ずかしさのあまり赤面していましたが、この女の子は堂々とし自分のした事は絶対に間違っていない!そんな表情でその後も立ち乗車していました。
大学生の嫌味な言い方がどうという事より、この女の子の芯の通った逞しさに思わず拍手を送りたくなった出来事。
そして、曲がった事や間違った事に毅然と向き合い、逃げないで立ち向かう事の勇気をもらえた気がします。
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