ある日の昼下がり、私は青信号で交差点に進入した瞬間、突然、信号無視をした車が私の車に突っ込んできた。事故の瞬間、私は状況を整理する間もなく、衝撃に見舞われた。
驚くべきことに、事故の相手は中年の夫婦だった。特に妻は、信じがたいことに「旦那は青信号で進んだ！あの子が信号無視してきたんだ！」と大声で主張し始めたのだ。
状況はすぐに混乱を極め、私は警察と保険会社に事情を説明することになった。しかし、相手の夫婦はまるで私が加害者であるかのように振る舞い、警察にも「青信号で進んだ」と繰り返し主張した。
警察はその証言を受けて私に「もう一度説明してみて」と冷たい目で言った。その夫は私に向かって「若い子は嘘をつくんだな」と小声で聞こえるように言ってきた。
私はこのままでは終わらないと心に決め、冷静に反論した。「私の車には車載カメラが付いているので、その映像を確認しましょう」と。これが夫婦にとって予想外の展開だったようで、彼らは動揺を隠せなかった。しかし、車載カメラの存在を信じていなかった相手は、「また嘘が始まった」と言いながら警察と私を信用していなかった。
だが、警察が私の車からカメラを取り出し、映像を確認したその時、事実が明らかになった。映像には、相手が信号無視して私の車に突っ込んでくる様子がはっきりと映っていたのだ。
相手の夫婦はその瞬間、顔色を変え、今度は「プライバシーの侵害だ！」と怒鳴り始めたが、私は冷静に反論した。「結婚してこちらの県に引っ越してきた際、両親から『名古屋では証拠をしっかりと取っておきなさい』と言われて車にカメラをつけたんです」と説明した。
その瞬間、警察も相手も黙り込み、状況は一変した。
その後、調書を取り終え、私は無事に帰宅することができた。保険会社には車載カメラの映像を提出し、相手の嘘が証明されると、最終的には9対1で私が有利な条件で事故の責任を確定させることができた。
実は私が両親に「名古屋は嘘つきが多い」と言われたことがない。結局、最も嘘をついていたのは私だったのだ。しかし、この事故を通じて、私は証拠を確保する大切さを実感した。
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