私が病院に足を運んだのは、ここ一週間ほど続いていた体調不良が原因だった。右耳の後ろに鈍痛を感じ、微熱も続いていた。しかし、熱を測っても微熱程度で、はっきりとした症状がつかめなかった。その後、胃の痛みも加わり、食事が喉を通らなくなった。これはもうヤバいと思い、慌ててかかりつけの病院に向かったのだった。
連休明けだったため、病院の待合室は患者でごった返していた。特に目立ったのは、高齢の方々だった。病院内にいる若い人は、私を含めて数えるほどしかおらず、平均年齢は六十歳を超えていた。
私が待っている間、体がだるくてフラフラしてきた。長時間立っているのが辛く、やっとの思いで一つ空いていた席に座ることができた。
しかし、その後も老人たちが次々とやってきて、待合室はますます混雑していった。
その時、私の隣に座っていたのは、比較的若いと思われる付き添いのおばさんだった。しばらくすると、80歳くらいのおじいさんが70代のおばあさんに付き添われてやって来た。二人はフラフラとした足取りで、私の前に立った。
突然、おばあさんが私に向かって言った。「あんた、何座ってんの?若者は老人に席を譲るのが当たり前でしょ!」その言葉に驚いた私は、体がダルくて立ち上がるのが辛いことを伝えたが、おばあさんは耳を貸さなかった。「若いんだから立って、席を譲りなさい」と、まるで私を責めるような口調で言われた。
一度は、茶髪の若い兄ちゃんが助け舟を出してくれた。「俺、検診だけだから元気っすよ」と言って、私の代わりに立ってくれた。しかし、病院内はまるで老人の園のような状態で、私が席に座っていることが悪いことのように感じられてしまった。
その後、驚くべきことが起こった。隣に座っていたおばさんが、突然私の腕を掴み、「ほら立って」と強引に席を奪おうとしたのだ。
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