その日、体調が優れず、学校を早退してバスに乗っていました。混雑した車内の中、私はどうしても座りたかったので、優先席に座ったのです。
席に座った瞬間、突然、耳にしたのは一人の年配の女性の怒鳴り声でした。「学生の分際で優先席に座るな!」と、そのババアは私に向かって怒鳴りながら、いきなりビンタをしてきたのです。驚いて顔を上げると、「ここは私が座る!早くどけ!」と、さらに激しく怒りだしました。
私は呆然としていたものの、実は体調がかなり悪くて、早退している途中だったため、少しでも座って休まないと辛かったのです。それを理解してもらいたかったけれど、ババアはそんなことお構いなしに、元気そうな自分が座りたいと強要してきました。
「体調悪いなら立ってた方がマシだ」と思いつつ、席を譲ろうとすると、隣の席に座っていた年配の男性が立ち上がり、こう言ったのです。「ならワシの席に座りなさい」。
私は驚いて「え?」と声を漏らしましたが、男性は「だから、どうぞ」と言って、席を空けました。私が困惑していると、男性は笑いながら、「こう見えてもワシも学生じゃ」と、通信制大学の学生証を取り出して見せてきました。「つまり、ワシも学生の分際じゃ。遠慮せず、ワシの席に座りなさい」と、あっけらかんと言ったのです。
その瞬間、男性の隣の席に座っていた妊婦さんが立ち上がり、「実は私も学生です」と言いながら、専門学校の学生証を見せました。「こちら、席にどうぞ」と、優しく私に勧めてくれたのです。驚きのあまり、私は目を見開きました。そのババアは一体何が起きたのか、理解できない様子でパニックになっていました。
その時、向かいの普通席に座っていた小学生の男の子も、「僕も小学生だよ~!僕の席に座って!だって、座りたいぐらい体が悪いんだよね?例えば、頭とか」と言いながら、ニコニコと私を見ていました。それに思わず妊婦さんが吹き出して、私もやばかったですが、ババアの顔が真っ赤になっていました。
その後、バスの運転手が車内の騒ぎに気づき、アナウンスを入れました。
「車内での会話はお静かにお願いします。ちなみに、私も学生です。席を譲りましょうか、運転席ですが。」これを聞いたババア以外、車内は大爆笑でした。結局、そのババアは涙目で降りていきました。
その瞬間、私は少しだけすっきりした気分になり、体調は悪かったものの、ちょっと笑えてしまいました。
記事はまだ終了していません。次のページをクリックしてください
次のページ引用元:https://www.youtube.com/shorts/qAXRaQGUNaQ,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]