私の義母、トメが突然要介護になった。それはある日、足を怪我してから始まった。最初は軽いものと思われたが、徐々に回復しないまま、ついにはほとんど寝たきりになってしまった。すると、義実家の面々――義父、義母、義姉、義弟――が次々と私に「お前に介護させよう」と言い始めた。
最初、私は必死に断った。しかし、そんな私の気持ちを察する様子もなく、夫は次第に義実家の圧力に屈していった。ある日、彼が私に言った。「嫁子…頼む、みんなが言ってるんだ、協力してくれ…」
その言葉に、私は一瞬迷った。しかし、義実家の面々の顔を見ていると、どこか腹立たしい気持ちが湧いてきた。これまで、トメには料理を捨てられたり、嫌味を言われたりと、いびりに近い仕打ちを受けてきた。
それを思い出すと、心の中で何かがこみ上げてきた。
私は静かに深呼吸をして言った。「わかりました。私がやりましょう。」その瞬間、義実家の面々と夫の顔がぱっと明るくなった。
しかし、私は「私はトメさんに料理捨てられたり、嫌味言われたり（以下いびり内容）されてきました。介護しろというのは、この機会にトメさんにしっかり復讐しろという皆さんのご好意ですよね？ご期待に沿えるように最大限努力いたしますので」と言った。
結果、トメの大反対で私が介護する話はなくなった。その瞬間、私の心に浮かんだのは、これまでのトメのいびりが一気に私の中で昇華される感覚だった。私が心の中で抱えていた怒りは、すべてここで返してやるべきだと感じた。
この経験が私に教えてくれたのは、どんなに耐え忍んでも、時には自分の気持ちをしっかりと伝え、守るべき時が来るということだった。そして、私が思っていた以上に、自分の力で状況を変えることができるという自信を持つことができた。
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