今日、私は新幹線に乗る予定だった。いつも通り、指定席のチケットを手にして、車両に足を踏み入れた。その瞬間、何とも不思議な光景が目の前に広がった。私が指定された席に着いた時、そこには全く見知らぬおっさんが、何食わぬ顔で堂々と座っているではないか。
「えっ?」思わず目を見開いてしまったが、すぐに気を取り直して、冷静を保つことにした。いくらなんでも、そんなことがあるのか。私は一瞬躊躇したが、あえて何も言わず、通路側の席に腰を下ろした。そして、足を組み、まるで寝たふりをするかのように、無関心を装った。
数分が経過すると、突然、検札の乗務員が近づいてきた。その瞬間、私は内心で「来たな」と思った。おっさんは明らかに焦りだし、視線を泳がせていた。どうやら彼は、もうすぐ自分が追及されることを感じ取っているらしい。
おっさんは、席を立とうとしたが、私はあえて無視して、足を動かさずに完全にブロックの態勢に入った。寝たふりを決め込み、何事もなかったかのように振る舞う。おっさんがさらに焦るのがわかる。その時、ちょうど乗務員が私の席の近くに到着した。
おっさんは、そのタイミングで私を押しのけて通ろうとした。私はそれに反応して、「なんだよ!」と大きな声で威圧してみせた。おっさんは、さらに焦りを見せたが、乗務員が近づき、状況を確認するために声をかけてきた。「どうされましたか?」と。
その問いかけに私は、冷静に言った。「この人、俺の席に勝手に座っていたので、ちょっと調べてもらえますか?」と。指定席のチケットを乗務員に示し、事実を証明した。結果として、まさかの衝撃展開が待っていた。なんと、おっさんは指定席どころか、乗車券すら持っていなかったのだ。
乗務員は無言で、おっさんを「ちょっとこちらへ」と静かに連れて行った。まるで手慣れた様子で、不正乗車の処理をしているかのようだった。私はその場を見守りながら、驚きとともに心の中でつぶやいた。「無賃乗車は完全にアウトだろ…」
その後、おっさんは連行され、車内はすぐに元の静けさを取り戻した。彼が何食わぬ顔で座っていたのが、いかに非常識な行為だったのか、改めて感じずにはいられなかった。乗客としてのマナーはもちろん、社会人としての品格が問われる場面だ。そうした基本的なことすら守れない人間がいることに、少しだけがっかりしてしまった。
結局、私はその後、何事もなかったかのように新幹線の旅を続けたが、あの一件はしばらく頭から離れなかった。
記事はまだ終了していません。次のページをクリックしてください
次のページ引用元:https://www.youtube.com/watch?v=4teMkjXKXP8,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]