結婚して数年、すべてが順風満帆だと思っていた。お互いに愛を誓い、無邪気に未来を語り合っていたあの頃の自分が、今ではあまりにも愚かに思えてならない。結婚して3年、32歳の俺は会社員として日々を送り、妻は28歳で別の会社に勤務していた。お互いに職場で忙しく、少しずつすれ違いが生まれてきたことはあった。しかし、そんな些細なことで関係が崩れることはないと信じていた。
しかし、昨年の秋から何かが変わった。俺の目に映る妻は、どこか冷たくなり、俺の存在を無視しているように感じた。専業主婦でありながら、料理はほとんど作らず、話しかけても携帯を手にしてポチポチと返信するだけ。
レスポンスも遅く、まるで他に何かに夢中になっているかのようだった。これではいけないと思い、結婚記念日にケーキを買って帰った。しかし、その反応は思いもよらぬものだった。
「嫌味ったらしい」とだけ言われ、ため息をつかれた。俺はケーキを一人で食べ、そのまま黙って過ごすことにした。妻は相変わらず携帯に夢中で、目の前で俺が寂しげにケーキを食べているにも関わらず、全く気にも留めなかった。
その晩、何かおかしいと感じた俺は、妻が寝ている隙に携帯を見てみることにした。そして、目の前に広がったのは、想像を絶するような光景だった。妻と別の男がLINEでやり取りをしており、その内容には俺を侮辱する言葉が並んでいた。
「結婚記念日のケーキ一人で食べてるよww」「健斗(俺の仮名)みじめww」「死ねばいいのにww」と、まるで俺の存在が嘲笑の対象であるかのように言葉が並んでいた。そして、LINEを遡ってみると、どうやら妻はその男、42歳の彼女の上司に出会い、関係を深めていたことが分かった。
さらには、ハメ撮りの写真まで送られており、その男が「健斗ざまぁww」とコメントしている様子が写っていた。二人の間で、俺をバカにし、いじめることが最高の娯楽になっていたのだ。
その瞬間、血の気が引くような感覚が体を駆け巡った。次の日から、俺は妻に対して完全に無視を決め込むことにした。どうせ家に帰っても食事はない。すべて外食で済ませ、妻には一切話しかけなかった。
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