私の実家は父が中小企業のリーマンで、兄を都会の大学にやるのがやっとでした。私と妹は実家から専門学校に通い、全額奨学金で学費をまかないながら資格を取り、就職後に返済しました。母は体が弱くて家で内職をしていました。
しかし、兄の結婚相手である兄嫁は私たちを馬鹿にし、貧しい家庭で育ったことを負の連鎖だとまで言いました。さらに、結婚前に両親の老後の面倒をみさせるなら兄とは結婚しないと言い出し、念書に実印を押すように両親に強要しました。両親は実印を押しましたが、兄は兄嫁の実家に養子になり、新婚旅行の挨拶すらせずに帰国しました。
数年前、母に呼ばれて実家に行くと弁護士がいました。母は資産家の一人娘で、父との結婚は大反対されたため、駆け落ちして一緒になったのだそうです。
祖父が老後の不安から母を探し、養子にしたいと言い出しました。兄が縁切りして出て行ったため、私と妹に養子にすることになりました。
その後、両親は祖父の面倒を見るために母の実家に引っ越しました。祖父も私たちに会うたびに謝罪し、私たちの結婚式にも招待してくれました。また、祖父から贈与を受け、教育資金も贈ってもらえるそうです。これにより、私たちの生活に余裕ができました。
しかし、最近になって兄の友人から兄の行方が分からないと連絡がありました。その友人には縁切りされているため、私は黙っているように頼まれました。
人生は予測できないものですね。
上記の内容への声
この記事を読んで、まず感じたのは、人間の複雑な感情と人間の尊厳に対する配慮の欠如です。
兄嫁の行動は、まさに「貧すれば鈍する」ということわざを地で行くものであり、愛情や思いやりの心を完全に欠いた、自己中心的で冷酷な態度と言わざるを得ません。彼女は、愛する人の家族を経済状況だけで判断し、結婚を条件に親との縁を切るように強要しました。これは、家族という絆を軽視し、人間の尊厳を踏みにじる行為です。
しかし、兄の行動もまた、批判されるべきです。
彼は、愛する家族と、経済的な安定を提供してくれる相手との間で葛藤したのかもしれません。しかし、結果的に彼は、家族を裏切り、妻の言いなりになって養子縁組まで選びました。彼の弱さと無責任さは、家族に深い傷を残しました。
皮肉なことに、兄嫁が軽蔑した「貧しい家庭」は、実は大きな財産を隠し持っていました。しかし、この財産は、家族の絆を修復するためのものではなく、兄の不在を際立たせるものとなってしまいました。
最後に、筆者とその妹は、予想外の展開に翻弄されながらも、冷静に現実を受け止めているように見えます。しかし、彼らの心中には、複雑な感情が渦巻いているはずです。兄の裏切り、突然明らかになった母の過去、そして、経済的な豊かさと引き換えに生まれた新たな葛藤。
彼らがこれからどのように生きていくのか、その心の傷が癒える日は来るのか、深く考えさせられます。
この物語は、私たちに多くの教訓を与えてくれます。お金がすべてではないということ、家族の絆の大切さ、そして、人の心の弱さと醜さ。私たちは、この物語を通して自分自身を振り返り、人間としての在り方を深く見つめ直す必要があるのではないでしょうか。
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