「本当に儲けものだったわ。まさか、こんな形で臨時収入を手に入れることになるなんてね」
電話口から聞こえてきた姉の得意げな声に、私は一瞬、何を言われているのか理解できなかった。
「臨時収入? 一体何の話をしているの?」
すると姉は、まるで当然のことのように笑った。
「あら、まだ気づいてないの? 家電を500万円分も買わせてもらったわ。ありがとうね」
家電500万円分。
その金額を聞いた瞬間、私の頭の中は真っ白になった。
「……何を言っているの? 私、そんな買い物してないんだけど」
「だって、あんたブラックカード持っていたじゃない。このお姉様が有意義に使ってあげたのよ」
その言葉を聞いた瞬間、嫌な予感がした。
「そのブラックカードって……誰のカード?」
「え?」
電話の向こうで、姉の声が止まった。
そして私は、静かに告げた。
「それ、私のカードじゃないよ」
姉が使ったカードの持ち主は、私の勤める会社の社長だった。
そして、この一件が姉の人生を大きく変えることになるとは、この時の私はまだ知らなかった。
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私の名前は秋。
私は高校生の頃から、ある有名アパレルブランドでアルバイトをしていた。
その会社は芸能人にも愛用者がいるほど人気のブランドで、私は昔からその仕事に憧れを持っていた。
高校時代、周りの友達が遊びに行っている時間も、私はアルバイトに費やしていた。
決して友達が多いタイプではなかった。
でも、将来のために頑張る時間は決して無駄ではないと思っていた。
大学に進学してからもアルバイトは続けた。
両親に学費の負担を少しでもかけたくなかったからだ。
必死に働いた結果、貯金は増え、自分の力で何かを成し遂げたという達成感を得ることができた。
そして就職活動の時期になったある日、思いもよらない言葉を社長からもらった。
「秋さんは本当に勤務態度が素晴らしい。もしよかったら、このまま社員として働かないか?」
憧れていた会社から認めてもらえた瞬間だった。
私は迷わず承諾し、そのまま正社員として働くことになった。
販売部門から本社の広報担当へ異動し、慣れない仕事に苦戦することもあった。
それでも周囲の人たちに助けられながら、私は夢中で仕事に取り組んだ。
新卒としては十分な給料もあり、一人暮らしをしながら奨学金の返済も問題なく続けられた。
仕事は大変だったが、充実した毎日だった。
しかし、そんな私には一つだけ大きな悩みがあった。
それが、姉の存在だった。
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姉は昔から、私が努力することを嫌っていた。
高校生の私がアルバイトを始めた時も、
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