今日は、久しぶりにスーパーに行った。
買い物リストを片手に、カートを押しながら通路を進む。
平日の昼下がり。店内は人もまばらで、気楽な気分だった。
そのとき、目に入ったのは唯一仲の良かったママ。
子ども同士が同じ学年で、少し話すだけで気が楽になれる存在だった。
「こんにちは!」
声をかけた瞬間、彼女の手が差し出され、何かを渡された。
手に取ると、薄い紙が一枚。
無造作に折りたたまれたそれには、ぎっしりと手書きの文字。
「〇〇ちゃん、ママに喋るなと言われててごめんね。
連絡もダメで、当分は許して。
手紙もらったことも内緒でお願い泣」
一瞬、息が止まった。
心の中で、思わず「え?」と声が出そうになる。
紙を握る手が少し震える。
目の前のママは何も言わず、微笑むだけ。
周囲のスーパーのざわめきが、異様に大きく感じられる。
文字を読み進めるほど、胸の奥がざわつく。
「内緒でお願い泣」――泣き顔の絵文字か、強調された文字の意味か、
それを見て、思わず笑いそうになる自分と、苛立つ自分が交錯する。
どうして、こんな状況になったのか。
ボスママの存在が、日常をこんなにも窮屈にしていたのか。
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