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22時に帰宅して、これを見て怒らない男なんているのか?
2026/06/25 告発

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「22時に帰宅して、これを見て怒らない男なんているのか?」

それが、その夜の私の正直な気持ちだった。

朝7時に家を出て、残業続きで帰宅したのは夜10時過ぎ。

ヘトヘトだった。

玄関を開けると子どもたちはすでに寝ているようで、家の中は静かだった。

ようやく一息つける。

そう思いながらキッチンへ向かった私は、思わず立ち止まった。

シンクには食器の山。

フライパン。

鍋。

コップ。

弁当箱。

洗い物が文字通り積み上がっていた。

私は深いため息をついた。

「専業主婦なのに、これくらいやってくれてもいいだろ……」

そう呟きながらスマホを取り出した。

写真を撮り、SNSに投稿した。

「妻に申したい。」

それだけだった。

正直、少し愚痴を聞いてほしかった。

「お疲れ様」

「それは大変だったね」

「さすがにこれはない」

そんなコメントが並ぶと思っていた。

ところが翌朝。

目を覚ました私は通知の数を見て驚いた。

数万件。

投稿は想像以上に拡散していた。

そしてコメント欄を開いた瞬間、私は固まった。


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そこに並んでいたのは同情ではなかった。

批判だった。

「で、お前は何時に帰宅したんだ?」

「22時?まだ洗う時間はあるな。」

「写真を撮る暇があるなら皿を洗え。」

「奥さんは今日一日何をしていたの?」

「子どもは何人?」

「妻は病気じゃないのか?」

次々と飛んでくるコメント。

私は腹が立った。

何も知らないくせに。

こっちは一日中働いてきたんだ。

だが、その中に一つだけ妙に気になるコメントがあった。

「写真の中に答えが全部写ってる。」

意味が分からなかった。

私は改めて自分の投稿した写真を見た。

そして初めて気付いた。

食器の中に混じっていたものに。

小さな子ども用の皿。

ストロー付きのマグカップ。

離乳食用のスプーン。

そして薬の容器。

その瞬間、昨日の朝の光景が頭をよぎった。

下の子は熱を出していた。

妻は朝から病院へ連れて行くと言っていた。

上の子はイヤイヤ期真っ最中。

昼寝もしない。

夕方には学校から長男が帰ってくる。


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私は仕事だから家を出た。

だが妻は違う。

病気の子どもを抱えながら、一日中家の中で戦っていたのだ。

私は何を見ていたのだろう。

洗われていない食器だけを見て、

その向こうにある一日を見ようとしなかった。

その夜。

私は定時で帰宅した。

そして静かにキッチンへ向かった。

妻はソファで子どもを抱いたまま眠っていた。

髪は乱れ、

肩にはミルクの跡。

その顔には疲労が滲んでいた。

私は何も言わなかった。

黙って袖をまくり、

シンクの前に立った。

カチャカチャと食器を洗う音が響く。

しばらくすると妻が目を覚ました。

驚いた顔で私を見る。

「どうしたの?」

私は少し笑って言った。

「昨日はごめん。」

妻は事情が分からないまま首を傾げた。

私はスマホを見せた。

世界中から届いたコメントも。

そして最後に言った。

「俺、汚れた食器しか見てなかった。」

妻はしばらく黙ったあと、小さく笑った。

「じゃあ今日は百点。」

その瞬間。

何万件ものコメントより、その一言の方がずっと胸に刺さった。

家事は誰かを助けるためにやるものじゃない。

家族を守るために、一緒にやるものなんだ。

私はその日、世界中の他人に叱られて初めて、その当たり前のことを知った。

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