透明なペットボトルの中に収まる、か細い子猫――その姿だけを見ると、一瞬「虐待か?」と疑ってしまうかもしれない。しかしその真相を知ったとき、誰もがその温かさに胸を打たれるはずだ。
これは、ある飼い主が手作りした“小さな保育器”だった。
生まれてすぐ、母猫に育児放棄された一匹の子猫。兄弟たちからも遠ざけられ、部屋の隅に追いやられたその小さな命は、力なく横たわり、今にも消えてしまいそうだった。
その様子に気づいた飼い主は、ただちに保護を決意。すぐに体温を保ち、必要な栄養と水分を注射器で与えるとともに、酸素を供給できるようにと、ペットボトルを改良して即席の保育環境を作り上げた。
周囲の誰もが「助からないかもしれない」とささやくなか、飼い主はたったひとつの命のために諦めることなく、毎日懸命に世話を続けた。保温、酸素、注射、そして愛情。どんなに小さくても、その子にとっては命を繋ぐすべてだった。
そして迎えた40日目――
その子猫は、よちよちと歩き始めた。大きなクリクリの瞳で飼い主を見上げ、とことこと後ろを追いかける。抱っこされると甘えた声をあげ、いつしか兄弟たちよりも強い絆を飼い主と育んでいた。
体は今も少し小さい。けれど、家族の中でいちばん幸せそうな表情を浮かべるのは、間違いなくこの子だ。
命を諦めなかった飼い主と、それに応えた子猫。
その絆の深さに、多くの人が涙をこらえきれずにいる。これは、命の尊さと優しさのかたちを教えてくれる、かけがえのない物語である。
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