ドキッとした瞬間、夫のジャケットのポケットから一枚の領収書がひょっこり出てきた。
「え…?」手が震える。よく見たら、地元のスナックのものだ。しかも金額が…2万9700円!?
思わず目を疑った。出張だったはずの夫が、なぜ地元のスナックでこんな大金を使ったの?頭の中で矛盾が炸裂した。
私は一瞬で怒りに燃えた。
「これ…どういうこと?」
心臓がバクバクする。立ちすくむ私の横で、夫は何も知らないふり。いや、知らないわけがない。だって領収書は日付も金額もハッキリ書かれている。
手にした領収書を握りしめ、私は冷静になろうとした。すぐに問い詰める前に、証拠を整理する必要がある。
ジャケットの他のポケットも探った。すると…もう一枚、さらに古い領収書が出てきた。金額は2万4200円。内訳も明細も、やっぱりスナック。
「え…何これ…」
目の前が真っ暗になる。出張と言っていた日に、こんなスナックでの飲食が重なっていたなんて。
私はスマホを手に取り、出張日程と領収書の日付を照らし合わせた。
すると驚愕の事実が浮かび上がる。全て、会社の経費申請日と重なっているではないか。
まさか…経費で自分だけ楽しんでる?
怒りが一気に噴き出した。心の中で「これで夫婦生活も終わりだ」と呟く自分がいた。
翌日、私は勇気を出して夫を呼び出した。リビングで領収書を並べ、静かに問いかける。
「ねぇ…これ、全部どういうこと?」
夫は目を逸らすだけで、言葉が出てこない。
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