これらの名車たちが持つ魅力は、単に「古き良き時代の車」という枠を超え、当時の技術の結晶として現代のクルマ文化にも深い影響を与えています。では、それぞれの車がどのようにその時代を象徴し、当時のドライバーたちがどのような体験をしたのか、さらに詳しく掘り下げてみましょう。
まず最初に紹介するのは、右上の写真に写っている青い「ケンメリ」こと日産スカイラインGT-R。1970年代において、スカイラインGT-Rはモータースポーツの世界で一世を風靡しました。特に「ケンメリ」モデルは、その大胆かつ攻撃的なデザインで一目見ただけで忘れられないインパクトを与えます。フロントマスクの迫力あるデザインと、ワイドなホイールアーチは、まさにレーストラックで勝つための意志を具現化したものです。
ケンメリに搭載されているのは、S20エンジンと呼ばれる直列6気筒DOHCエンジン。レースで培われた技術が惜しみなく投入されたこのエンジンは、2.0Lながら当時としては驚異的なパワーを発揮し、0-100km/h加速では他の車を圧倒しました。そのエンジンサウンドもまた、ドライバーにとっては一種の高揚感をもたらし、まるでスポーツカーを操るかのような感覚を味わうことができました。
また、「ケンメリ」といえば、日本のCM史でも象徴的な存在です。「愛と青春のケンとメリー」というキャッチコピーで、田舎の美しい風景を走るスカイラインは、多くの人々の心を掴みました。美しい映像とともに、スカイラインの魅力が広がり、その後のGT-R人気の基盤を作り上げたと言えるでしょう。
左下の白い車、マツダ「ルーチェ」は、見た目のエレガンスだけでなく、その心臓部に搭載されたロータリーエンジンで世界中に衝撃を与えました。
マツダが開発したこのロータリーエンジンは、従来のピストンエンジンとは全く異なる構造を持ち、非常に高回転で滑らかに動作するのが特徴です。ピストンの往復運動を利用せず、円形のローターが回転することで動力を生み出すこのエンジンは、軽量かつコンパクトなため、車の全体的なバランスも優れていました。
このルーチェに搭載されている13B型ロータリーエンジンは、当時としては非常に先進的で、従来のエンジンでは感じられないほどスムーズな加速感を実現しました。
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