ホテルに到着した時、私は早く荷物を下ろして部屋で休むことしか考えていなかった。
今回のホテルには機械式駐車場と平置き駐車場がある。
ただ、私の車はサイズの関係で機械式へ入れられない。
そのため予約時に事情を伝え、平置きのスペースを使えるよう確認していた。
「これで駐車場の心配はない」
そう思っていた。
ところが到着して指定された場所へ向かうと、私の区画に見知らぬ軽自動車が停まっていた。
「え?」
最初はホテル側が別の客へ案内したのかと思った。
しかしフロントで確認すると、スタッフも首をかしげた。
「こちらのお車、当ホテルで駐車の登録が確認できません」
「じゃあ無断駐車ですか?」
「可能性があります」
平置きスペースは余っているわけではない。
機械式へ入らない車を停めるため、3台分ほどの場所を車種に合わせて調整しながら使っている。
その1台分を勝手に使われるだけでも、他の車が入れなくなる。
まさに私がその状態だった。
スタッフは車のナンバーを確認し、館内の宿泊客に該当車両がないか調べてくれた。
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