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「怒らないので返して」と貼り紙→翌日「もう売ったw」と落書き→私の一言で自転車が戻ってきた話
2026/03/18 告発

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朝、大学へ向かう途中だった。

キャンパスに入って、いつもの駐輪スペースに向かった瞬間、私は思わず足を止めた。

「あれ……?」

昨日まで確かに停めてあったはずの自転車が――ない。

一瞬、場所を間違えたのかと思った。
大学の駐輪場は広いし、急いで停めると場所を勘違いすることもある。

私は周りをぐるっと見て回った。

でも、どこにもない。

昨日の夜、授業が終わったあとここに停めた。
それははっきり覚えている。

胸の奥が、じわっと冷たくなった。

「……盗まれた?」

大学の中とはいえ、自転車の盗難は珍しくない。
友達も何人か被害にあったと言っていた。

でも、まさか自分がやられるとは思っていなかった。

しばらくその場に立ち尽くしたあと、私は深くため息をついた。


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警察に行くべきかとも思ったが、
正直、戻ってくる可能性は低いと聞く。

それでも、何もしないのは悔しかった。

そこで私は、コンビニで紙とペンを買ってきて、
自転車を停めていた場所の近くの壁に一枚の紙を貼った。

そこにこう書いた。

「2月7日の夜、この場所から自転車を持っていった人へ
怒らないので返してください。
戻すときはここで大丈夫です。
※2週間以内に返ってこなければ大学と警察に言います」

書きながら、自分でも少し情けない気持ちになった。

でも、怒鳴るより、こういう書き方のほうが


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もしかしたら効くかもしれないと思ったのだ。

紙を貼っていると、通りかかった学生がそれを読んでクスッと笑った。

「優しいな…」

もう一人が言う。

「でもこれ、絶対返ってこないやつ」

その言葉に、胸がチクッとした。

でも私は何も言わず、その場を離れた。

そして翌日。

授業に向かう途中、ふと昨日の張り紙のことを思い出した。

「まあ…変わってないよな」

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