長年にわたる同居生活は、私にとって決して楽しいものではなかった。義母(トメ)との関係は最悪で、金遣いが荒い義姉(コトメ)も含めて、私の日々は常にストレスに満ちていた。そんな中、ついに私は家族とともに同居解消を決意した。念願の新居を購入し、義母や義姉には一切知らせず、旦那と相談した上で、住所も教えないことにした。
「今日で出て行きますから」と、私は冷静に告げた。しかし、義母の反応は予想外だった。彼女は最初、まるで信じられないかのように私を見つめていたが、その言葉が彼女に与える衝撃はすぐに理解できた。それと同時に、私は心の中で決心していたことを実行に移す瞬間を迎えたのだった。
「男孫ちゃんの世話はどうするんだ!」義母が声を荒げた。「はあ?」私は驚きながらも、冷静に返した。義母は怒りながら続けた。「まだ中学生の子どもを置いていくなんて、どこまで腐った嫁なんだ!」その言葉に、私は心の中で「またか」と思った。義母が私に対して思っていることが、どうしても理解できなかった。
私の隣にいた息子と娘は、あまりにも意外な展開に笑いをこらえきれなかった。息子が牛乳を吹き出し、娘も同様に驚きのあまり、思わず笑ってしまった。その光景に、私はどこか安心感を覚えた。これまで家族が一緒にいることの難しさに悩まされてきたが、今こそ全員で新しい生活を始めるべきだと強く感じた。
「私も旦那様も息子も娘も、家族全員仲良く出て行きますが、何か?」私は毅然とした態度で言い放った。義母はその言葉を聞いて、しばらくの間言葉を失っていた。ようやく事態を理解したのか、彼女の顔色は急激に青ざめ、驚きの表情を浮かべていた。
その後、義母は一度も私が「私一人で出て行く」とは言っていなかったことを認めざるを得なかった。しかし、義母がいかに自分に都合の良い方向にしか考えられないかを、私は再認識することとなった。そもそも、私に「出て行け」と言っていたのは義母自身だったのだ。それなのに今になって、「孫の世話が~」などと急に言い出すのは、あまりにも矛盾している。
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