僕の祖母は、毎月10万円ずつ、何の気なしに送ってくれた。大学の学費や生活費、友達がアルバイトで忙しくしている中、僕はそのお金で余裕を持ったキャンパスライフを送っていた。大学生になったばかりの僕は、祖母のおかげで何不自由なく過ごしていた。もちろん、そんなことに感謝する気持ちは持っていたが、それが当たり前だと思い込んでいた。

20歳になった秋、祖母が倒れたという連絡を受けた。脳梗塞で倒れたらしい。病院から老人ホームに移ったと聞いて、心の片隅が重くなったけれど、ちょうど中間テストの時期で忙しく、行こうという気持ちはあってもなかなか時間が取れなかった。それから1ヶ月、2ヶ月が過ぎ、気づけば僕の生活は友達と飲みに行ったり、旅行に出かけたり、何の変わりもない日々が続いていた。
そんなある日、母から電話があった。「おばあちゃんが会いたがってるよ。週末にでもちょっと行ってあげなさい。」僕はその時、イライラしていた。週末は友達と遊ぶ約束があって、どうしても行けなかった。「今度にするよ」と答えた瞬間、母のため息が聞こえた。「あんた、おばあちゃんにどれだけよくしてもらったと思ってるの?」その言葉が胸に刺さった。
それからさらに3ヶ月が経ち、ようやく僕は老人ホームを訪れた。祖母は車椅子に座り、窓の外を眺めていた。以前の元気で明るい姿はどこにもなく、静かにそこに座っているだけだった。僕が声をかけると、祖母はゆっくりと顔を向け、涙を浮かべながら言った。「おお、よく来たね」と、そして静かに言った。「おばあちゃんからお願いがあるんだ。週に一度だけでいいから、電話をかけてくれないかな?おばあちゃん、寂しくてね。」

その言葉に、僕の胸が締め付けられた。あれだけ僕にお金を送ってくれた祖母が、今は電話すらもらえない寂しさを抱えているなんて、思いもよらなかった。僕はその時、心の中で「忙しいんだよ」と言いそうになったけれど、口に出すことはできなかった。代わりに、気まずい沈黙が流れた。僕は立ち上がり、言った。「じゃあ、もう行くね。約束があるから。
」
老人ホームを歩きながら、看護師さんが近づいてきた。「お孫さんですよね?おばあさま、毎日窓辺に座ってお孫さんが来るのを待っていらっしゃいましたよ。今日いらっしゃると聞いて、朝からきれいにおめかしをしておりました。」その言葉を聞いた瞬間、僕の胸が締め付けられ、振り返ると、祖母はまた窓の外を眺めていた。
僕は急いで駆け戻り、祖母を強く抱きしめた。祖母の温かい手が、僕の背中を優しく叩いてくれた。その瞬間、涙が溢れ、僕は今まで気づかなかった祖母の愛情に胸がいっぱいになった。それ以来、僕は毎晩祖母に電話をかけ、週末には必ず老人ホームを訪れるようになった。祖母は僕を見るたびに、幼い頃一緒に遊んでくれた時のように、幸せそうに笑ってくれる。
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