11月28日、天皇陛下が前立腺の組織検査を終え、東大医学部附属病院から皇居へと戻られる途中、半蔵門前の交差点で驚くべき出来事が起こりました。陛下の車列が皇居に近づいた際、緊急車両の救急車がサイレンを鳴らしながら同じ方向に向かっていたのです。
私は半蔵門で天皇陛下の車列を迎えようとしていたところ、まず車列の安全確認のために先行する白バイの姿を認めました。その瞬間、新宿通りの四谷方向からサイレンが聞こえ、救急車が近づいてくるのが分かりました。このままでは救急車と天皇陛下の車列が同時に交差点に進入する可能性がありました。
麹町警察署員はすぐに道路に出て「緊急車両を行かせます」と指示し、交差点内で救急車の誘導を始めました。天皇陛下の車列を先導する白バイも一時停止し、救急車が先に通過するのを待ちました。救急車は警察官の誘導に従いながら交差点に進入し、右折して日比谷方向へと走り去りました。
その後、天皇陛下の車列は再び動き出し、何事もなかったかのように半蔵門へと左折しました。陛下は車中から沿道の人々に手を振り、門の中へと去っていきました。この一連の対応は、警察官と車列にいる警備担当者が緊急車両を優先するための連絡をスムーズに取り合った結果だと思われます。
道路交通法第40条では、「緊急自動車の優先」が明記されています。交差点やその付近で緊急自動車が接近してきた場合、他の車両は交差点を避け、道路の左側に寄って一時停止しなければなりません。天皇陛下の車列もこの法規に基づき、緊急車両を優先しました。
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