劇的ビフォアーアフターの依頼で大失敗…2000万円訴訟に発展…
大改造!!劇的ビフォーアフターはテレビ朝日で毎週日曜19時58分から放送されている リフォーム番組です。元々は『たけし・所のWA風がきた!』というワイドショーで好評だったリフォームコーナーを2002年にレギュラー化したのが始まりと言われています。
しかし、 アスベスト問題や耐震偽装問題などの影響で作業時間が長期化し、週1回の番組として成り立たなくなったため、一旦打ち切りになり、3年間は特番という形で不定期に放送していました。
その後、2009年から再び『SEASON II』としてレギュラー放送が復活しました。
そんな 劇的ビフォアーアフターで2000万円訴訟になる事件が発生しました。
このリフォームの失敗要因は、設計の不備や品質の低下などが挙げられます。番組の性質上、ビフォーアフターの打ち合わせは少なく、問題点が見落とされることがあります。また、デザイン料が無料なため、デザイン力をアピールする一方で、依頼者との意見の相違が生じることもあります。不満解消のためには、追加工事が行われることもありますが、これにより費用も増えてしまいます。依頼者との円満なリフォームを実現するためには、番組側との十分な打ち合わせや品質管理が必要です。
ネット上の見解
「劇的ビフォーアフター」での2000万円訴訟。これは氷山の一角に過ぎず、視聴率至上主義と「感動ポルノ」が生み出した悲劇と言わざるを得ない。確かに、番組初期は職人の技術と施主の想いが織りなすドラマに心揺さぶられるものがあった。しかし、番組がマンネリ化し、より「劇的」な変化を求めるあまり、無理なリフォームが増え、その結果、施主の人生を狂わせるケースさえ出てきているのではないか。
今回の訴訟は、番組側の構造的な問題を浮き彫りにしている。短期間でのリフォームという制約、無料のデザイン料、そして視聴率獲得のための「劇的」な変化へのプレッシャー。こうした要素が複雑に絡み合い、設計の不備や施工不良を生む土壌となっているのだ。
施主もまた、番組の作り出す「夢」に踊らされている側面は否めない。「劇的」な変化への期待が大きすぎるあまり、冷静な判断力を失い、番組側との十分なコミュニケーションを怠ってしまう。結果として、自分たちの生活にそぐわない、あるいは欠陥だらけの家を押し付けられる羽目になるのだ。
この問題は、現代社会に蔓延する「感動の押し売り」の縮図とも言える。視聴者はもちろんのこと、施主までもが「感動」という名のベールに覆い隠された、番組の闇に気づいていない。本当に大切なのは、派手な演出や感動的な音楽ではなく、施主が安心して暮らせる家を提供することではないのか。
今回の訴訟を機に、番組側は「感動」の演出よりも、施主との対話を重視した番組作りに立ち返るべきだ。
さもなければ、「劇的ビフォーアフター」は、「劇的」な訴訟合戦の舞台と化してしまうだろう。
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