テレビの旅番組「田舎に泊まろう」が放送されていた2003年から2010年、視聴者に愛されたこの番組は、芸能人が見知らぬ町や村で突然「泊めてください」とお願いし、一夜を共にするというユニークなコンセプトで知られていました。しかし、この「アポなし」の旅が実際にはどれだけの負担を地元の住民に強いていたのか、その裏事情が最近明らかになりました。
ある日、ネット上で一人の元視聴者が、「田舎に泊まろう」に登場した際の体験を赤裸々に綴った投稿が話題となりました。この投稿者の夫は、突然の訪問にもかかわらず二つ返事で「泊めてください」を承諾。その結果、家中が一気に大混乱に陥ったと言います。
「美人の奥さんは、夜ごはんの準備のために仕事を早退させられ、家に戻るなりすぐに夕食の支度に追われました。寝床の確保や布団を敷いたりと、本当に大変でした」と投稿者は語ります。いきなり訪問され、泊めることを承諾することの大変さを痛感した彼女は、「田舎の人間を舐めている」と感じたそうです。
さらに、この番組に出演したことのある有名人たちも、その過酷な裏事情を暴露しています。
元大食いタレントのジャイアント白田は、自身のブログで「田舎に泊まろう」の過剰な演出について触れています。彼が泊まった林さんの家では、ディレクターから「こうしてください、ああしてください」と次々と注文があり、白田自身も「ヒヤヒヤした」と告白しています。林さん一家が寛大だったために何とか収まりましたが、「自分が逆の立場だったら、確実にキレていたでしょう」とも述べています。
白田は、感謝の意を示しつつも、番組の裏での無理難題に対する疑問を感じていたことが伺えます。
また、有吉弘行もこの番組での体験を振り返り、辛辣な意見を述べています。ある家で泊まった際、そこの主人と酒を酌み交わす中で大喧嘩に発展し、最終的には追い出されるというハプニングが発生したといいます。
番組スタッフが謝罪し、何とか事態を収めたものの、翌日には主人が姿を見せなかったとか。この出来事について、有吉は「知らない人の家に泊まるのは嫌だし、その家のご飯も嫌だ」と疲れ切った表情で語ったとされています。
この番組に対する反響は大きく、ネット上では「ずうずうしい」「田舎の人を舐めている」といった批判が多数寄せられました。一方で、「実家に来たけど、親が居留守を使って隠れた」といった実際のエピソードを語る人も少なくありません。ジャイアント白田の謙虚さを称賛する声も多く、彼の体験談から、田舎の人々がどれほどの負担を強いられているかが浮き彫りになりました。
「田舎に泊まろう」は、一見温かみのある番組として知られていましたが、実際には予想外のトラブルや住民への過剰な負担が存在していたことが明らかになりました。放送されることのなかったエピソードが暴露されたことで、視聴者の間では番組への不信感が広がり、その問題点が今後も議論の対象となりそうです。
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