小1のある日、担任に突然、保健室へ呼び出された。
先生は笑っていたけれど、目だけは真剣だった。
「最後にお風呂入ったのいつ?」
「いつも、どれくらいの頻度で入ってるの?」
私は意味が分からず、「毎日です」と答えた。
すると先生は私の頭をそっと見て、小さく息をのんだ。
「あー…こびりついてるね」
その瞬間、隣にいた養護の先生の顔色が変わった。
母は毎日「洗った」と言いながら、私の髪を水で濡らすだけだった。
シャンプーも、すすぎも、乾かすこともない。
先生は私を責めなかった。
ただ優しくタオルを持ってきて言った。
「あなたが悪いんじゃないよ」
その一言で、私は初めて泣いた。
家では“普通”だと思っていたことが、普通じゃないと知った日だった。
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