藤田ニコル――いまや多くの若者に支持されるモデルであり、タレントでもある彼女の輝かしい姿からは想像もできない、壮絶な過去がある。
幼少期の藤田は、ニュージーランドのプール付き豪邸で、何不自由ない生活を送っていた。豊かな自然、広々とした家、そして家族の笑顔。だが、その日常はある日を境に突然崩れ去る。
父親が経営する会社が倒産し、家族は数十億円もの借金を背負うことに。家庭は崩壊し、両親は離婚。藤田と母は、日本での極貧生活を余儀なくされる。住まいは事故物件。母親は朝から晩まで働きづめで、家に帰ってくる時間もままならなかった。
そんな中、小学6年生でモデルデビューを果たすも、その華やかさとは裏腹に、中学では妬みや偏見から激しいいじめを受ける。
「土下座しろ」と強要されたこともあった。心は傷つき、学校には通えなくなっていった。
それでも、藤田を見放さなかったのが母親だった。仕事で疲れ果てて帰宅しても、娘を責めることは決してなかった。
「あなたは悪くない」――そう繰り返し、彼女の存在そのものを肯定し続けた。
「母がいなければ、今の私はいない」藤田はそう断言する。通信制高校に進学した彼女は、理解ある仲間に出会い、ようやく心の居場所を見つけた。そして芸能活動にも本腰を入れ、ひたむきに努力を続けた。
その結果、彼女はついに夢を叶える。――母に、2億円の豪邸をプレゼントしたのだ。
子どもを守るために、自分の人生を捧げた母に対し、藤田が選んだ恩返しの形。
それは単なる贈り物ではない。過去の涙と苦しみ、そして愛が詰まった“感謝の証”だった。
壮絶な転落から這い上がり、愛を形にした彼女の物語は、いまも多くの人の心を打ち続けている。
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