私が月極駐車場を借りていたある日、車が故障して乗り換え時期に差し掛かり、しばらく車を使わないことになった。新しい車を探している最中、私の借りていた駐車場に見知らぬ車が止まっていることに気がついた。その車は、どうやら同じマンションに住んでいる誰かの友人らしい。しかし、数週間その車は放置されており、空いている駐車場だと思われたのか、誰かが無断で駐車したらしい。
当初は、空き駐車場に止められても実害がなければ我慢しようと考えていた。だが、一カ月が過ぎてもその車が止まり続け、どうしても気になり始めた。駐車場は私が契約しているものだから、料金は私が払わなくてはならない。しかし、無断駐車を放置することには納得がいかず、とうとう私は一枚の貼り紙を車のフロントガラスに貼った。
「ここは契約駐車場です。無断駐車は止めてください。」とマジックで簡単に書き、セロテープで貼り付けた。これで解決するだろうと思っていた。しかし、期待は裏切られた。翌日、貼り紙は剥がされて丸められ、しかも車の周りには吸い殻が散乱していた。こんなことをするとは思いもしなかった。私は憤りを感じながらも、再度貼り紙をすることにした。
今度は車のナンバーも併記し、「ここは私の契約した駐車場です」とも書き足して貼りつけた。しかし、結果はまたもや同じ。今度は缶コーヒーの空き缶三本が追加されていた。さすがにこれは我慢の限界だと感じた。友人に相談すると、建設関係に携わっている彼から、建設現場で使われるカラーコーンを借りることを提案された。これで車が止まることはないだろうと思い、駐車場に置いてみた。
だが、予想に反して、カラーコーンは粉々にされていた。私はその破片を全て片付け、友人にそのことを話すと、彼は呆れた顔をして言った。「カラーコーンなんかどうでもいい、お前そんなことされて、よく我慢しているな。」そして、少し過激な提案もしてきたが、私は黙ってその話を聞いていた。
数日後、また駐車場を見に行くと、今度は車が地面にくっついている状態になっていた。
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