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タクシー料金86万円→運転手「払えないなら警察」→呼んだ結果…
2026/04/02 告発

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深夜、駅前でタクシーに乗った。

その日は出張帰りで、終電もすでに終わっていた。どうしてもその日のうちに帰らなければならず、仕方なくタクシーを拾った。

「○○市までお願いします」

そう言うと、運転手はバックミラー越しにこちらを見て言った。

「距離ありますけど、大丈夫ですか?」

「ええ、以前にも何度か乗ってますし」

実際、その区間は過去にも利用したことがあった。確かに安くはないが、それでも 30万円前後だった記憶がある。

運転手は一瞬だけ間を置き、静かに言った。

「そうですか」

車はそのまま走り出した。

最初のうちは何も違和感はなかった。高速に乗り、夜の道路をひたすら進む。

しかし、しばらくして私は違和感を覚えた。

「……あれ?」

見覚えのないインターを通過したのだ。

私は聞いた。

「今どこ通ってます?」

運転手は淡々と答えた。

「こっちの方が早いんですよ」

その時は、まだ疑わなかった。深夜だし、渋滞回避かもしれないと思った。

だが――


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その後も、知らない道が続いた。

高速を降りて、また別の高速に乗る。明らかに遠回りしているようにしか見えない。

私はさすがに言った。

「このルート、いつもと違いますよね?」

運転手は少し笑って答えた。

「夜はルート変わるんですよ」

その言葉に違和感を覚えたが、疲れていた私はそれ以上は追及しなかった。

そして数時間後。

ようやく目的地に到着した。

私は財布を出しながら、何気なくメーターを見る。

そして――

言葉を失った。

860,940円。

「……は?」

思わず声が出た。

私は運転手に言った。

「これ、間違ってません?」

運転手は平然と答えた。

「メーター通りです」

私は思わず強い口調になった。

「いや、前に同じ距離乗った時は30万くらいでしたよ?」

運転手は肩をすくめた。

「遠回りしてませんし」

その一言で、確信した。

「さっきのルート、おかしかったですよね?」

運転手の表情がわずかに変わる。

「メーターは正確です」

私はスマホを取り出した。

地図アプリを開き、走行履歴を確認する。


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そして、思わず笑った。

「これ、通常の倍以上走ってますよ」

画面を見せる。

明らかに不自然なルートだった。

私は静かに言った。

「警察、呼びますね」

その瞬間――

運転手の顔色が変わった。

「いや、それは…」

「説明できますよね?」

沈黙。

数分後、警察を呼んだ。

やがて到着した警察官が事情を聞く。

私はスマホを見せ、ルートを説明した。

警察はメーターの履歴を確認した。

そして、しばらくしてこう言った。

「……これ、おかしいですね」

運転手は黙ったままだった。

さらに調べが進むと、決定的な事実が出てきた。

警察官が淡々と言った。

「このメーター、前の乗客の走行距離がリセットされてませんね」

「……え?」

私は思わず聞き返した。

つまり――

前の客の分の距離が、そのまま上乗せされていた。

さらにそこに、遠回りの距離まで加算されていた。

結果――

86万円。

警察官が運転手に言った。

「これは説明が必要ですね」

運転手は何も言えなかった。

しばらくして、小さくつぶやいた。

「……ミスです」

私は思わず笑った。

「ミスで86万になるんですか?」

運転手は俯いたままだった。

最終的に、正しいルートと距離で再計算され、

料金は――

約32万円。

私はその金額を支払い、車を降りた。

夜の空気が妙に冷たく感じた。

歩きながら、ふと思った。

もしあのまま何も言わなかったら。

もしスマホを確認しなかったら。

もし警察を呼ばなかったら。

あの 86万円は――

そのまま払わされていたのかもしれない。

私は苦笑した。

世の中で一番怖いのは、

高額な請求でも、遠回りでもない。

「おかしいと気づかないこと」だ。

そしてその日から、私は決めた。

タクシーに乗る時は必ず地図を開く。

そして――

メーターは、もう簡単には信用しない。

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