宅配ピザに添えられた謝罪文…絶対許してしまうと話題に…
宅配ピザを注文したSNSユーザーのにーよんさんが宅配ピザと共に謝罪文が添えられていたことを写真付きでシェアしたところ、話題を呼んでいます。
何やらピザ屋が何らかのミスを犯してしまったようです。
宅配ピザに添えられた紙。“でかいサイズ”じわじわ来る。たぶんEXITが運んできた
Mサイズのピザをご注文されたと思うのですが、こちらのミスで1つでかいサイズのRサイズで作ってしまいました。
申し訳ございません。
Mサイズのお値段でご提供させていただきます。
不明な点がありましたら、いつでもお電話ください。
Mサイズで作るはずのピザを誤ってRサイズで作ってしまったという謝罪文、貰う方からすると逆に得ですし、「ここまですることはないのに!」と思いますが、しっかりと誤解を招かない為の丁寧な対応に多くの称賛の声が寄せられています。
確かにかしこまった丁寧な文の中に「でかい」はじわじわきますね(笑)
そして、誠意を持って対応できる人ってやっぱり素敵だなぁと思える瞬間でした。
謝罪文と共にワンランク上のピザが届く、一見すると微笑ましいエピソード。
しかし、この出来事に対するネット上の「許す」「かわいい」といった反応は、行き過ぎたサービス残業が横行する日本の縮図を見ているようで、私は強い違和感を覚えずにはいられません。
まず、客側が「得した」と感じる構図に疑問を投げかけたい。企業側のミスを「ラッキー」と捉える風潮は、サービス提供者の労働を軽視しているのではないでしょうか。
ましてや、謝罪文から察するに、このミスは従業員の責任に帰結する可能性もある。客側の「許す」という上から目線な言葉の裏に、従業員への無意識のプレッシャーが隠れていることに気づくべきでしょう。
さらに、店側の対応も過剰と言えるでしょう。サイズ間違いという些細なミスに、わざわざ手書きの謝罪文を添える必要があるのだろうか。企業努力をアピールするにしても、これは明らかにやりすぎだ。このような行き過ぎたサービスは、従業員に更なる負担を強いるだけでなく、顧客の過剰な期待を煽り、サービス業全体の疲弊に繋がっていくのではないかと危惧する。
真に顧客を尊重するならば、過剰なサービスは不要だ。それよりも、従業員が働きやすい環境を整え、質の高いサービスを提供できる体制作りこそが重要なのではないだろうか。この微笑ましいエピソードの裏に潜む歪みを、私たちは見過ごしてはならない。
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