最近の旅行ブームで、お出かけ先の選択肢が増えただけでなく、ホテル業界もますます活気づいています。
現代人のさまざまな旅のスタイルに合わせて、ホテルでは新しいタイプの部屋を次々に開発。
ちょっと個性的で写真映えするお部屋が、お客さんの心をつかんでいるようです。
ここ数年の人気ルームタイプを見てみると、2人で泊まる方向けの部屋が特に注目されています。
そして、そのお部屋には「丸いベッド」がよく使われているんです。
いったい、なぜなのでしょうか?
ホテルによく泊まる人なら、「ダブルルームには丸いベッドがあることが多い」と感じたことがあるかもしれません。
でも、ツインルームやシングルルーム、ビジネススイートなどでは、ほとんどが長方形のベッドですよね。
最近、あるホテルデザイナーがこんなことを話していました。
「長方形のベッドって、2人で寝ると少し狭く感じるし、寝姿勢も限られるんですよね。
丸いベッドのほうが、空間をより自由に使えるんです。」
この発想から、彼は「丸いベッドの良さをもっと広めたい」と思い立ち、同業者にも提案したそうです。
まず、一般的なダブルベッドの幅は140〜160cm程度。
2人で寝ると身体が自然とくっつき、“横並びで寝る”スタイルになります。
この体勢だと片方が広く使ってしまい、もう一方が少し窮屈に感じることも。
その点、丸いベッドならお互いの顔を見ながら寝られるスタイルも可能。
身体が当たるのは足のあたりだけで、開放的でゆったりとした気分になれるのが魅力です。
じつは、丸いベッドはカップル向けだけでなく、昔の高級ホテルやスイートルームにも使われていました。
見た目の華やかさはもちろん、寝心地の良さや非日常感を演出できるという理由で人気だったそうです。
丸いベッドは可愛いだけでなく、空間を広く感じさせるデザイン性やリラックス効果も魅力。
次にホテルを選ぶときは、「ベッドの形」にもちょっと注目してみると、旅がさらに楽しくなるかもしれませんね。
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