ここは日本の南端に位置する離島・日下島にある全寮制の高校。
閉ざされた空間の中で、それは静かに始まり、暴かれ、そして燃え上がった。
ある日の放課後。補習という名目で呼び出されたのは、有利、水内、そして小川の三人の女子生徒だった。教室に残された彼女たちは、校長の息子であり補習担当の草壁浩司から耐え難い仕打ちを受けた。最初は意味もわからず、拒絶する暇もなかった。ただ無力に耐えるしかなかった。
それから数週間後──
三人の体に異変が起こった。
「まさか……妊娠……?」
恐怖と絶望に打ちひしがれる中、彼女たちは事実を受け入れざるを得なかった。
勇気を振り絞って草壁に報告すると、返ってきたのは冷笑だった。
「責任?いやいや、あんな派手な下着つけてるお前らが悪いんだよ」
唖然とする彼女たち。事態を重く見た三人は、翌日校長室に赴いた。だがそこにいたのは同じく無責任で傲慢な校長・坂部だった。
彼は草壁と一緒に、生徒たちが提出した証拠の下着を見て笑い飛ばし、
「これは“同意”の証明だ」などとふざけた言葉を並べた。
業を煮やした三人は、両親にすべてを打ち明ける決意をする。
だが……彼女たちの希望は、瞬時に裏切られた。
「よくやったな。坂部先生、ありがとうございます」
そう言って頭を下げる親たち。
──なぜ、感謝している?
実は、親たちは裏で学校側と結託していたのだ。
「成績の悪いお前たちを、草壁先生がSラン大学に推薦してくれるって言うから…」
──そう語る親の目には、もはや娘たちへの愛情はなく、ただ“将来”という幻想だけが宿っていた。
記事はまだ終了していません。次のページをクリックしてください
記事はまだ終了していません。次のページをクリックしてください
次のページ