野球界で最も話題になっている審判といえば、白井一幸氏です。特に注目を集めたのは、ピッチャー佐々木朗希を相手に見せた態度で、彼の行動が大きな議論を呼びました。佐々木の連続無安打試合での出来事でしたので、白井の言動も注目の的となりました。しかし、白井氏は過去にも数々の奇行を繰り返しており、問題児と呼ばれてきました。
事の発端は、2022年4月24日のオリックス対ロッテ戦でした。2回裏、白井氏が下したボール判定に対し、佐々木が苦笑いを浮かべました。これを判定に対する不服と捉えた白井氏はマウンドまで詰め寄り、キャッチャーの松川が仲裁に入りました。この時、44歳の白井氏が20歳の選手に詰め寄り、18歳のキャッチャーが止めるという構図が注目を集めました。
さらに、7回裏には内角低めのボールが足に当たったと主張する選手に対し、白井氏はデッドボールの宣告をしました。しかし、選手が当たっていないとアピールすると、白井氏は簡単に判定を覆しました。この対応の一貫性のなさも批判の的となりました。
この一件は大きな反響を呼び、球界内でも様々な意見が飛び交いました。山田久志氏は、「馬鹿にされたと感じたのかもしれないが、球審の取るべき態度ではない」と白井氏を批判しました。槙原寛己氏も、「審判としての態度は厳しい」としつつも、白井氏の気持ちも理解できるとしました。
一方で、白井氏を擁護する声も少なくありません。大久保博元氏は、「佐々木がマウンドを降りる仕草をした際、警告されてもおかしくなかった。白井だけが悪く言われるのは不公平だ」と主張しました。ダルビッシュ有選手も、「審判も感情を持っている」として、白井氏への理解を示しました。
白井氏はこれまでにも数々の問題行動を起こしてきました。2018年4月12日の阪神対広島戦では、ランディ・メッセンジャー投手を退場させるという騒動がありました。
際どいコースがことごとくボール判定されたことに苛立ったメッセンジャーが白井氏に詰め寄り、退場を宣告されました。
2009年4月9日の楽天対ソフトバンク戦では、中村紀洋選手のファールチップを空振り三振と判定し、野村克也監督が激怒。さらに、2009年8月27日のオリックス対日本ハム戦では、タフィー・ローズ選手を退場処分にし、ローズ選手が激しく抗議しました。
白井一幸氏は、その大胆な判定と強い態度で知られる審判です。彼の行動はしばしば議論を呼び、批判も多いですが、一方で彼を擁護する声も存在します。白井氏の過去の奇行や問題行動を知ることで、彼の審判としての個性や背景を理解し、今後の野球観戦をより深く楽しむことができるでしょう。
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