ある日、彼と私は車でドライブしていた。普段から運転が得意だと言っていた彼は、私にとっては「安全運転の達人」と思っていた。しかし、その日は何かが違った。交差点で彼が一時停止を無視し、スピードを落とすことなく車を進めたとき、突然後ろからサイレンが鳴り響き、警察が私たちの車に近づいてきた。
警察官は私たちの車を止め、彼に免許証を要求した。彼は少し不機嫌そうに免許証を渡し、その場で罰金と減点を受けることになった。警察官が私たちの車から離れると、彼は不満そうに言った。「まったく、あの警察官、今頃後悔してるに決まってるよ。俺は牽引も大型も持ってるし、運転がうまいのは免許書を見たあいつにも分かってるはずだ。『ああ、運転うまいやつを取り締まっちゃったな』って、今頃悪いことしたなって思ってるだろうな。
」
私はその言葉を聞いて、驚愕した。彼が本気でそう思っているなんて、信じられなかった。どうして彼が自分の運転の腕前にそんなに自信を持っているのか、理解できなかった。
そして、彼は続けて言った。「だって、俺みたいな運転がうまい奴を捕まえて、罰金取って何になるんだよ？警察だって、結局金が欲しいだけだろうし、払ってやるから早く行けよって感じだよな。」
私はただただ呆れて、助手席で黙って彼の言葉を聞いていた。彼の考え方はどんどんズレていっているように感じられた。その後も、彼は警察に対して本気で怒りながらも、どうしても「許してやるから」なんて言っていた。
その時、私は心の中で決意した。「こんな人とは、もう一緒にいられない」と。そして、次第に私たちは別れを決めることになった。
別れた後に振り返ると、彼には数多くの問題があった。その中でも一番印象的だったのは、彼が全く貯金をしないことだった。年収が高いにもかかわらず、彼は一銭も貯金していなかった。飲み代に使いすぎて、貯金はゼロ。しかも、彼はこんなことを言っていた。「俺は変わるから、見ててくれ。貯金も一年で200万するから。」
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