今でも思い出すだけで心が締め付けられる過去の話を、ここに記す。三年ほど前に離婚した私の元夫は、典型的な「マザコン」と「ババコン」の特徴を併せ持つ男性でした。しかも結婚前はこの一面を徹底的に隠していたため、結婚の儀式が終わり、共同生活が始まった途端にその本性が露呈した時、私は言葉を失うほど驚きました。
結婚後の日々は、元夫の母(以下「トメ」とする)と祖母(以下「大トメ」とする)の無孔不入な干渉に支配されました。朝食のパンの焼き加減、掃除機の使い方、外出する際の服装まで —— 私の生活全般に対して、二人は批判や指図を絶やしませんでした。それでも私が「これはちょっと違うかもしれません」と反論しようとすると、元夫は必ず「お前が悪い」「年長者の意見を尊ぶのが当たり前だ」と言って私を一蹴し、さらに「俺たちはお前のためを思って言ってるんだ。親の意見と茄子の花って諺があるだろ?」と言い放ちました。当時は若くて社会経験も浅く、「自分が本当に悪かったのかもしれない」と自分を責め、無理やりこの関係を維持しようと努力していました。
私が本当に耐えられなくなったのは、妊娠したことを家族に報告した時です。医院で胎児の性別が女の子だと判明し、そのことをトメと大トメに伝えた途端、二人は顔を一変させました。「堕ろせ!」「跡取りは男でなければ意味がない」「男しかいらない」—— 容赦のない言葉が次々と飛び出し、最終的にトメは「私が若い時、もし自分が女の子だったら、親は片っ端から堕ろしてきただろう」という恐ろしい発言までしました。当時の医療技術で胎児の性別を正確に判断できたのか疑問に思ったところ、大トメが「自分の占いで分かった」と主張し、その結果を信じていたことが判明しました。大トメは以前、占い師として生计を立てていた時期もあり、自分の占い結果を絶対的に信じているのです。
泣きながら「この子を堕ろしたくない」と抗議する私に対し、元夫はただ傍観していた後、こう言いました。「お前の気持ちはよくわかる。俺だって自分の子供を失うのは嫌だ。でも、生まれてきても家族から祝福されない子供なんて産んだら、その子はどんなに可哀想だろ?」この言葉を聞いた瞬間、私の心は完全に折れました。「祝福されないから産まない」という論理は、まるで子供を物のように扱っているようです。
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