その小さな馬は安楽死させられそうになっていました。ただ小さいだけでなく、生きていく上での困難を抱えていたのです。しかし、そんな馬に一人の男性が救いの手を差し伸べました。その深い愛情を受け、馬の毎日はキラキラと輝き始めます。馬は決して生きることを諦めたりしなかったのです。
アメリカ、カリフォルニア州の牧場で、ある日一頭のミニチュアホースが生まれました。ミニチュアホースの赤ちゃんは通常、体重が12キロから13キロ程度ですが、この馬ピーボディーは生まれて6週間が経っても8.6キロしかありませんでした。ピーボディーという名前もその小ささから付けられました。
豆粒の体という意味なのです。
牧場主はピーボディーの将来を心配し、獣医から安楽死を勧められていました。実際にピーボディーは大きな問題を抱えていました。生まれつき顎がずれていたため、母馬から母乳を飲むことができず、歩くこともままならなかったのです。そのため、母馬は育児を放棄してしまい、ピーボディーは生き延びる望みを失いかけていました。
そんなピーボディーを救うべく立ち上がったのが、カリフォルニア州でミニチュアホースの調教師をしているスミスさんでした。彼はピーボディーのことを知り、放っておくことができませんでした。州をまたいで遠くの牧場までピーボディーを迎えに行き、実際に対面すると、その体の小ささに驚きました。外で生活させるわけにはいかないと判断し、自宅で一緒に暮らすことを決めました。
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