彼の元の名前は、【赤池王子様(おうじさま)】でした。改名を決めた理由は、もちろん笑われることもあったが、絶望するほどこの名前が嫌いというわけではなく、就職や結婚をする時にもしかしたら名前が原因でもっと嫌な思いをするかもしれないと冷静に考え、“将来のため”に手続きを進めていったと話しています。また、改名してからの生活で劇的に変わったことはないと語る赤池さん。
そもそも名づけの際に周囲からの反対はなかったのかと問いかけると、「僕の名前は母が名付けて母が1人で出生届を提出したので、父も事後報告だったみたいなんです。」と、反対されると思った母親がひとりで決めて名付けたと明かしました。のちに、母親に名前の由来を訪ねると「自分にとっての唯一無二であるから」だったそうです。
両親は離婚しており、母親についていき再婚&弟が生まれ、その弟もキラキラネームだというのです。
改名したことをTwitterで報告した際は、ユーザーたちから祝福の声が殺到し、多くの反響があったといいます。そして、離婚後も会っているという父親に伝えると「やっと変えたんだね。よかったね」と喜んでくれたそうです。一方で、母親は号泣し「なんでなの?!」と責められたと話しました。
赤池さんは学生時代をキラキラネームで過ごしてきて、友達からのイジメはなかったが、世間の“偏見”が気になったそうです。キラキラネーム=親がバカ、子も頭が悪いなどといったイメージがありますが、赤池さんの母親は積極的に塾に通わせてくれており、どちらかというと教育の機会には恵まれて勉強もできたほうだと語っています。
初対面だと内面がわからず、名前や外見などで判断されてしまい、将来絶対に困る日が来るだろうなと感じていたそうです。そして、これから親になる人に「名前を決めるのは親だけど、その人生を歩むのは子ども。よく考えて名付けて欲しい」と伝えていました。
上記の内容への声
キラキラネームの是非が問われる昨今、赤池さんの決断は、親のエゴと子供の現実のはざまで揺れ動く現代社会の縮図と言えるでしょう。赤池さんの母親は「自分にとっての唯一無二」という想いを込めて名付けたのでしょう。しかし、その想いはあまりにも自己中心的で、子供の人生への想像力を欠いています。「唯一無二」であるべきは名前ではなく、子供自身の人生です。
周囲の反対を押し切り、自らの美学を優先した母親の行動は、無責任としか言いようがありません。子供の人生に影を落とすかもしれないという想像力さえ欠如した自己満足的な行動は、厳しく批判されるべきです。
赤池さんが改名を決意したのは、まさに社会の「偏見」を身をもって経験したからでしょう。キラキラネームがもたらす「親がバカ、子も頭が悪い」というステレオタイプは、偏見と言われればそれまでかもしれません。しかし、初対面での印象がその後の関係性を左右することも事実です。
名前は単なる記号ではなく、その人の人生を背負うものであり、社会と関わるための重要なツールなのです。
赤池さんの「名前を決めるのは親だけど、その人生を歩むのは子ども」という言葉は、重いメッセージです。子供の人生を軽視し、自分の価値観を押し付ける親は、今一度深く反省すべきです。子供は親の所有物ではなく、一人の人間として尊重されるべき存在なのです。
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